直線の式といえば y=ax+b という呪文の式を追い払え

数学

直線の式といえば? と聞かれて、\(y = ax + b\) と答える方は多いのではないでしょうか?
直線の式を \(y = ax + b\) と考えると何の情報を失っているか考えたことがありますか?

(問題)
\[
\begin{align}
&y = m(x – a) + b  &\cdots ① \\\\
&m(y – b) = x – a  &\cdots ② \\\\
&p(x – a) + q(y – b) = 0  &\cdots ③
\end{align}
\]
はすべて点[    ]を通る直線を表しているが、この点を通る直線のうち、① は [    ]を含んでいない。 ② は [    ] を含んでいない。また、③ のように書くとすべてを表せるが、[    ] のとき直線でないことに注意する。

(解答)
\[
\begin{align}
&y = m(x – a) + b  &\cdots ① \\\\
&m(y – b) = x – a  &\cdots ② \\\\
&p(x – a) + q(y – b) = 0  &\cdots ③
\end{align}
\]
はすべて点 (\(a,b\)) を通る直線を表しているが、この点を通る直線のうち、

 ① は \(x=a\) を含んでいない。

 ② は \(y=b\) を含んでいない。

 ③ は \(p^{2}+q^{2}=0\) のとき直線を表さない。

 
 みなさん正解したでしょうか?不正解だったみなさん!呪われてます!

 原点を通る直線の式といえば、\(px+qy=0\)、ただし\(p^{2}+q^{2}\neq 0\)

 点 (\(a,b\)) を通る直線の式といえば、\(p(x – a) + q(y – b) = 0\) 、ただし \(p^{2}+q^{2}\neq 0\)

が汎用的な直線の式です。\(y = ax + b\) という呪文のような呪いの式は捨て去りましょう。

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